ハウスメーカーの家じゃ物足りない

『ハウスメーカーの家じゃ物足りなさを感じるので…。』という声を、当社の完成見学会にいらっしゃったお客様から頂戴しました。大手ハウスメーカーと私たちはどこが違うのか、なぜ「物足りなさ」を感じるのかを考えてみました。

大手ハウスメーカーと私たち、どこが違うのか?

それが、例えば「牛丼」だったら?

少々突飛な発想ですが、大手ハウスメーカーと私たち造家工房の違いを牛丼店に例えたら、どうなるのでしょうか?

大手ハウスメーカーを牛丼店に例えるなら

全国どの店でも同じものが食べられる大手牛丼チェーン店。『並盛り・つゆだく』と伝えれば30秒後には目の前に! 食材は工場からパックで直送されるから味は全国均一。ある意味そこが安心感だが、アルバイトでも作れてしまう。急ぐ食事ならココ。

造家工房を牛丼店に例えるなら

牛丼好きなら知っている小さな牛丼専門店。化学調味料を使わないのがモットー。食材は無農薬、米にもこだわりがあるらしく、ハマる人がけっこう居る。少し待たされるのが難点。次は家族で来たい店。

如何でしょうか、家づくりを牛丼に例えるのは馬鹿げていますか? しかしこの違いがまさに大手ハウスメーカーと私たちの違いです。

なぜ「物足りなさ」を感じるのか

話を戻し、つくり手の立場から「物足りなさ」という言葉を考えます。
大手ハウスメーカーが使用する建材は工場で加工され届きます。化学的に防腐処理された柱や土台、合板や修正材、フローリング、ドア、ビニルクロス、外壁など、そのほとんどが工業製品で占められています。そして、電動ドライバーさえあれば家の大半が組み立てられてしまうのではないかと思うほど…。そこに家としての表情はあるのでしょうか?甚だ疑問です。

さて、私たちが手づくりにこだわることは『造家の家づくり・手づくりの家』の頁で述べましたが、手づくりされたものには「表情」があります。絵で言えば筆使いのようなものです。特に私たちは伝統構法を生かした家づくりをしていますから、木の選び方や納め方、道具の良否が加工の精度に表れ、それらが表情や味として残ります。

そしてその表情が住まい手の五感を通して、暮らしに潤いを与えてくれると私たちは思っています。住む家として『物足りなさを感じる』と思うのであれば、その家がたとえ立派であっても、表情に乏しい、ただ綺麗なだけの家だから… ではないでしょうか?

つくり手として家を見るとき、造家工房がつくる家は職人の手づくりが残した表情を味わいながら、楽しんで永く住んでいただける『物足りる家』であると自負しています。