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再生・リフォームの事例と実績

古民家再生

 古民家再生という選択肢

住み慣れた家で過ごす老後を快適な暮らしにしたい…、子どもの代に譲るために…、或は素敵な古民家カフェを開業したい…など、古民家再生と一言で言ってもその考え方や用途は様々です。新築にはない古民家の価値を創造して見ては如何でしょうか。
 
(*株式会社 造家工房は「一般社団法人 三重県古民家再生協会」に所属しています。)

<事例> 築80年の納屋を事務所に「稲沢の古民家」

 

築80年の納屋を会社事務所に再生

十年以上前から半ば放置されてきた築80年の納屋。まだまだシッカリしている柱や梁は補修・塗装をしてそのまま使用。壁は表面を剥がして荒壁を残し、補修して新しい土を上塗り。外壁は漆喰で仕上げました。瓦からガルバリューム鋼板に変更することで屋根を軽くし耐震性を向上させました。
隣接するガレージも建物に合わせすべて木造です。
 

 

木の建具と自然石が埋め込まれた土間が、造園業の会社らしい印象を与えている玄関。2階は一部をロフトに変え、それ以外の天井は抜いて古い梁を表しに。傷みが進んでいた屋根周りでしたが、多くの部分を張り替えることで、まだまだ使えるしっかりした躯体に変わりました。
入ってすぐが応接、両サイドに事務所と社長室を設けました。2階部分に残した小窓から適度な採光を得ることで、古民家らしく明るすぎない落ち着いた雰囲気をつくりました。

造家工房の古民家再生稲沢の古民家再生 w2000_dsf1973.jpg 造家工房の古民家再生外壁の仕上げは漆喰 造家工房の古民家再生・レトロな照明 造家工房の古民家再生深い軒が夏の暑い日差しを遮る 造家工房の古民家再生・土間玄関 造家工房の古民家再生正面左奥の階段でロフトへ 造家工房の古民家再生 造家工房の古民家再生 h2000_dsf2197.jpg応接と事務所内部 造家工房の古民家再生・土間玄関玄関の土間は事務所応接へ連続する 造家工房の古民家再生・土間玄関 造家工房の木製ガレージ木製のガレージ 造家工房の古民家再生築80年 再生前の納屋

<事例> 「復元的再築」陰翳礼讃な家

 

古民家に美しく住まう

 「目の前に広がるこの景色は50年前と本当に何も変わっていないように感じる。庭木ですら私が育った頃のそのままの姿のようで、まるで夢をみているかのよう・・・」


この古民家は入手時には草木が生い茂り、安易な増改築がなされ、昔の面影を消し大きくて暗い空間を有するだけの放置された建物となっていました。前所有者と仲介業者は壊して何軒かの建て売り住宅にしないかぎり買い手はつかないであろうと考えていたそうですが、借家からの立ち退きを早急に迫られ、思い立って古民家探しをしていた私の眼に留まったのです。見学をした家はたったこの一軒でしたが、下見の段階から建築士の方に同席してもらい、状態が良いことを確認した上で即購入を決めたという経緯があります。
 先のご婦人はそういった経緯は何も知らずに元実家であったこの家に50年の年月を越えて訪れたわけであります。修理を終えた家が元住人を呼び寄せたかのようなこの一コマは、この家の再築そのものが「日本の家」というものの住まい方と現代の継承方法を提示しているのかもしれません。

 

旧街道に隣接した隘路に建つこの古民家は、築90年の母屋、築70年の離れを渡り廊下で結ぶ入母屋四方下屋造りの建物に築120年の蔵が付属します。母屋と離れ、渡り廊下に囲まれた庭もあり、それなりな邸宅であったことが伺える古民家です。ただし、立派な田舎屋の造りではあるものの、放置された家財と安易なリフォームが古民家の良質点を消し去った状態となっておりました。

「不便でも構わないので、とにかく昔ながらの姿に戻して欲しい。」

 簡単そうに思える言葉ではありますが、請け負う側としては早々簡単な話ではなかったようです。「そうは言っても気密性を高めるリフォームが主流なこの御時世に、サッシ等を外し木建具にするということのリスクを承知してもらえますか?二階の元の木建具なんて障子のみですよ。本当にそれで大丈夫ですか?」との確認を何度かされました。
「とにかく後々住んでからの文句は言わないので、この目障りな新建材たちを撤去して欲しい。」サッシを残したまま当初の木建具を内側に付ける等の案も出してはもらいましたが、「妥協せずに当初の姿に戻す。」と言い切った私の意見を尊重して頂きました。
 
*以上の文章は古民家再生を当社にご依頼いただいたお客様の投稿であり、冒頭の一部を抜粋して表示しています。

<事例> 形を変え受け継がれる生家

大工の祖父が普請した家

市内に住む息子夫婦を母屋へ迎え入れ、親はその母屋から空いている離れへと移り住むという計画です。大工であられた建主の祖父が普請した母屋、夫婦の望む姿に変えつつも三世代目となるその歴史を消さぬよう、新旧素材の取り扱いには気をつける必要がありました。

 
 
 
 

 

 耐震性能・バリアフリー・温熱性能

母屋は北側にあった既存ダイニングキッチンを南側へ移し、リビングと一体の大きな居室としました。東側水回りは全て北側に移し、人をたくさん呼べる家にしたいという夫婦の要望に応えるべく各居室の開放性・閉鎖性を意識し、適宜窓やや天窓を新設しています。
 
  
外部に面する箇所は断熱を行い、室内環境の向上を図りました。耐震性を考えて一部ブレースを設置、木の質感を活かした仕上げとするため随所を表しとし、新旧一体となるよう配慮しました。

親が住む離れは、納戸を含む水回りを一新し、扉は全て引き戸とすることでバリアフリーに配慮しています。昔の家のため断熱性が施工しにくいものの、性能が十分発揮されるよう細心の注意を払いながら作業を行いました。
 

耐震性能・耐久性能・バリアフリー性能・温熱性能の向上
一部床下・天井への断熱材設置、床暖房の敷設、ペアガラスサッシ、住設機器の交換、既存部材・意匠の再利用、耐力壁、天窓の新設 ほか

<設計:コバリ建築設計>
 
 
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