暮らして7年の住まい手さんにインタビュー・O様邸

2019年に完成したO様邸は、住宅街に建つ木造平屋のコートハウスです。住まいに囲まれた環境のなかで、プライバシーを守りながら子育てを楽しめるよう、コの字型の間取りで中庭を家の中心に据えた設計が特徴です。実際に暮らし始めてから気づいたことや、中庭がある暮らしがもたらす豊かさ、そして家族がのびのびと過ごせる日々についてお話を伺いました。O様ご家族がこの家でどんな発見をし、どんな喜びを感じていらっしゃるのか、ぜひインタビュー記事を通してその魅力に触れてみてください。

「夏はさらっと、冬はしっとりした空気」と言われることがあります。実際に住まわれてみていかがですか?

乾燥知らずの冬、素足が気持ちいい夏。

冬の乾燥は全然ないですね。
夏は家に入った瞬間から涼しくて、素足でもサラッとしています。夏は家族みんな素足です。

「室内干しでもよく乾いて嫌な臭いがしない」と言われることがあります。実際に部屋干ししてみていかがですか?

除湿器の出番が、一切なくなりました

以前の家では、部屋干しする際に除湿器を使って洗濯物を乾かしていたんです。今の家に住み始めてからは、除湿器無しでも十分乾くので必要なくなってしまいましたね。部屋干しをしても、あの生乾きの臭いがすることもないですし。生乾きの臭いがしてきたら、もう服が古くなってきてるってことなんだなって。(笑)
それと、以前の家だと除湿器を置いている部屋がすごく暑くなっていたのに、今の家は他の部屋と一切変わらなかったんです。それにはびっくりしましたね。

土壁には蓄熱効果があり、冬は蓄えた暖房の熱を放出し、夏は室内の熱を吸収する特徴があります。実際に住まわれてみていかがですか?

夏になると、子どもも犬も壁にくっついて涼んでいます

夏は家に入るとひんやりします。壁が冷たいから、子どもが寝ているとき無意識に足の裏を壁にひっつけているんです。だから、夜になるとどこからかズリズリ聞こえてきます(笑)犬も壁にピッタリくっついて、無垢床の上でそのまま寝ていますよ。
冬は、正直言うと寒いです。ただ、外がマイナスの気温になっても、室内が10℃を下回ることはほとんどなくて、11~12℃あたりをキープしてくれています。基本的に、外と中で10℃以上の差はありますね。

土壁や漆喰には消臭効果があり、料理の匂いなど生活臭がこもらないと言われています。そのようなことを実感することはありますか?

家中BBQの臭いが広がっても、窓を開けるだけですぐ消えます。

中庭でよくBBQをするんですけど、その時は一瞬で室内に臭いが広がっちゃうんですよね。(笑)さすがにその時は家中が臭ってしまうんですが、窓を開けておくだけで、すぐに臭いがなくなって残ることはないんです。間取り的にも全部の窓を開けると風がよく通るので、それも関係しているとは思うんですけどね。

自然素材は掃除やお手入れに手間がかかると心配される方もいます。実際に住まわれてみていかがですか?

気にしなければ、手間いらず。神経質な人には向いていないかも。

【無垢床について】

  • 年に1回水拭きする程度で、基本的にノーメンテナンスです。細かいことをあまり気にしないタイプなので!できれば年に1回ワックスも塗れたらいいなと思っているんですけど、今のところ願望だけ…(笑)
  • 犬が粗相をしたときやお茶をこぼしたとき、全部染み込んでしまうんですが、無垢の木なので表面を削ってしまえば解決できます。
  • 無垢床は1年を通して収縮したり膨張したりしますが、収縮したときの隙間に溜まるゴミやホコリは、気にし始めたらキリがない。(笑)隙間にこぼした飲み物が入ってしまうと困って、特に牛乳だと最悪です…。
  • 最初は建てたばかりで綺麗な状態だから、おもちゃなどの物を落としたときの凹みがとっても気になったんです。でも、無数についていくと、全然気にならなくなりましたね。わが家はクリとスギの無垢床で、クリは硬いのでそれほど深い傷にはならないんですが、スギは角張ったものだと終わりで。トミカを落とすとやばいです。でも、気になったのは最初だけでしたね。

【土壁について】

  • 寝室は漆喰、リビングは漆喰と土壁を混ぜて塗ってもらったからか、ポロポロ落ちることはないです。土壁は、クロスのように手軽に色を変えることはできないですが、古くなって浮いてきたから張り替えるっていうメンテナンスいらずなところが良いところだと思います。飽きない色でもありますしね。

お家の間取りや仕様で「こうして良かった」と紹介できるところはありますか?

漆喰と土壁の使い分けが良かった

寝室は漆喰にして本当に良かったです。先ほどの話で、夏の就寝時に子どもが壁に足をひっつけてズリズリしているので、これが土壁だったらボロボロ落ちていたと思いますね。

リビングは漆喰と土壁を混ぜてもらったのが、ボロボロ落ちないし、色も良くて気に入っています。全部、漆喰で真っ白だと落ち着かなかったと思うので、この組み合わせにして良かったです。

風がよく通る間取り

コの字型で、窓を開けると風がよく通るのが良かったです。家の中心にある大きな窓も、がばっと開くので、それも便利でお気に入りです。

コの字型、中庭最高です!

中庭のあるコの字型の間取りは最高です!BBQもできるし、ボール遊びもできるし。ルーバーがあるので人目を気にしなくていいし、洗濯物も干せる。娘が他のお家を見て、「あんな見えるところに洗濯物干してもいいの?」と言うくらいなので。(笑)

畳スペースはあった方が良い

畳の小上がりは、腰掛けたり寝たり遊んだりと何かと重宝していて、あって良かったです。ただ、小さな子どもと犬がいるので、イグサの畳を選ばなくて正解だったなとは思います。

正直に話します。やっておけば良かったこと。

今回のインタビューでは、「実際に住んでみて、こうしておけば良かった」というお話も特別に聞かせていただきました。家づくりをご検討中の方にとって、きっと参考になるリアルな声です。ぜひ参考にしてみてください。

中庭に格納式サンシェードをつければ良かった

中庭がさまざまな場面で活躍している分、格納式のサンシェードをつけておけば、もっと良かったなと思います。

シャッターは風通しできるタイプにすれば良かった

平屋で道のそばなので、就寝時は防犯上シャッターまで閉めるしかなくて。春や秋の気候が良い季節でも閉め切ってしまうのが勿体ないので、風通しできるシャッターにすれば良かったですね。

コンセントは「多すぎる」くらいつけて、ちょうどいい。

亀井さんに言われていたので、考えられる範囲で結構な量をつけたつもりだったんですけど、いざ暮らしてみると足りなくて。計画中は「ここから引っ張ってきたらいい」と思っていても、実際に暮らすと「ここにあれば便利だったな」となってしまうんですよね。建てた後に簡単に増やせるものでもないので、あっちもこっちも設置しておけば良かったと思います。

結露するので樹脂サッシにすれば良かった

結露してサッシに水滴がたくさんつくので、樹脂サッシにすれば良かったですね。

収納は「もう少し大きくすれば良かった」が全部屋で出てくる

収納も結構あると思っていたんですが、全部パンパンに入っている状態で。クローゼットなど、もう少し大きくしても良かったなと思いますね。物が増えないという点では良いかもしれませんが!

室内物干しは最初から固定タイプで、数も多めに

部屋干し用に収納できるタイプの物干し竿を設置したんですが、毎日洗濯で使うから収納する暇がなくて。固定タイプの方がデザインも良いし、かけられる場所も最初からもっと増やしておけば良かったですね。部屋中の出っ張りにかけてしまうので。(笑)

内玄関より、広々とした玄関ひとつの方が良かった

結局みんなが表玄関を使うし、靴も散らばっている状態になってしまっているので、1つの広々とした玄関にした方が良かったですね。シューズクロークも、子どもの靴が大きくなったり趣味のものが増えたりして、足りなくなってきてしまいました。

最初が肝心。やっておけば良かったが、じわじわやってくる。

最初にやっておいた方がいいことをケチると、後になってじわじわと効いてくるんですよね。(笑)大きな後悔とまではいかないんですけど、「こういうことか」と気づくことがあって。「家は3回建てないと満足しない」という言葉がありますけど、本当にそうだなと思います。

でも、こうしておけば良かったなと思うことはあっても、この家に住んでいること自体には満足しています!
不満というより、「もっと良くしたかった」という気持ちに近くて。家って、建てた後から手軽に変えられるものじゃないから、なおさらそう感じるんですよね。

こちらの施工例は…施工例_桑名市・O様邸