造家工房は、大工を育て続ける工務店です

造家工房は、「大工を育て続ける工務店」です。
社員大工の育成だけではなく、大工を志す学生向けに「のぼの大工塾」を開催し、大工のなり手を育成しています。対象は高校生以上の学生で、参加費は無料の1DAY講座です。講師は私と、宮大工時代の兄弟子。伝統的な道具、技術に触れることはもちろん、現役大工とのコミュニケーションを通して、大工という仕事への適性を判断できる場になっています。

大工塾で教えるのは、技術より先に”自分を知ること”

大工塾で一番大切にしていることは、技術習得そのものではありません。
現役大工の空気を感じること。そして「自分はこの仕事に向いているのか」を、自分自身で見極めてもらうこと。それが何より大事だと思っています。

高校生の就職では、インターネットや求人票の情報だけで判断して、実際の職場とのギャップに悩み、長続きしないケースが少なくありません。私は、担任の先生のおかげで自身の性格に合った会社に就職することができましたが、たまたま運が良かっただけかもしれません。同級生のほとんどは、転職している状況です。

いくら情報があふれる時代でも、実際に体を動かして、現場の空気を肌で感じることに勝るものはない。自分の将来を自分で選択できるように――そのきっかけを作ることが、私たち大人の役割だと思っています。

その手段の一つとして、「のぼの大工塾」を始めてみました。私の技術がある間に伝えていき、それを受け継いでくれる若者を探します。おかげさまで近年、「造家工房で大工をしたい」「ものづくりがしたい」という、志の強い若者たちが来てくれるようになりました。それが何より嬉しいことです。

生徒の個性に合った場所を、一緒に探してほしい

今、職人の世界は「なり手不足」により危機的な状況の陥っています。だからこそ、希望者の中から人財となる原石を見つけて、大切に育てていくことが必要です。昔のように「見て盗め」の時代は終わりました。一から教育し、導く時代です。

学校の先生方にお願いがあります。本当にものづくりがしたい、大工になりたい生徒には、ぜひ企業のインターンシップや体験イベントへの参加を促してほしいのです。福利厚生や会社規模だけでなく、その子の個性や志にマッチした場所を一緒に探してほしい。適材適所のアドバイスができるのは、生徒たちを間近で見ている指導者だけだと思います。

造家工房でも、刻み・建舞・竹小舞・土壁を体験できる特別講座を開催しています。興味のありそうな学生さんがいれば、ぜひお声がけください。

大工を育て続けること、それが私たちの使命です

伝統的な大工技術は、誰にでもできる仕事ではありません。それでも、手に職をつけてゼロから物をつくることが自分にマッチすれば、どんな仕事よりも面白く、やりがいのある仕事です。好きで選んだ仕事が、古い技術を後世へ伝える仕事になった。それがこの時代に生まれた自分の役割だったのだと、今は心からそう思っています。私の技術がある間に伝えていく。それを受け継いでくれる若者を探し続ける。大工を育て続ける工務店として、これからも微力ながら頑張っていきます。

代表取締役 亀井 俊博
出 身 地 :三重県四日市市
生年月日:1964年5月1日
趣  味:渓流釣り バイク”鑑賞”(笑)
資  格:2級建築士、古民家鑑定士1級、建築大工基幹技能者、既存住宅現況検査技術者、被災建築物応急危険度判定士、伝統防除技士