施工事例_鈴鹿市・長澤山円満寺

耐力壁には90×90の桧の木材を組んだ、格子壁をはめこむことで伝統構法の特性を妨げず補強をしています。
桧の肌が美しい格子壁は、意匠と耐震を兼ね備えた新しいお堂の顔となりました。

また、およそ30tもあった瓦葺きの屋根を寄棟銅板葺きへ改修することで、もとの10分の1ほどの重さに。
高さを押さえて柔らかい線を出すことで、参拝される方々を優しく迎え入れてくれる本堂に生まれ変わりました。正面の格子戸からは中の様子を眺めたり自由に入ることができたりと、今まで以上に仏様を身近に感じていただけると思います。

  • 住職の想い

いま、私たちの社会では人と人とのつながりが薄れています。学校や地域で私たちを取り巻いている様々な問題は、そこにも原因の一つがあるのではないでしょうか。ひどく悩んだとき、誰かにそっと打ち明けることができれば、人生をやり直すきっかけを得られるに違いない。私がつくりたい「新しいスタイルの寺」は、世代を超え、人種や民族・国境を何ら問題にしない集いの場です。決して難しくなく、厳しくなく、人と人がゆるく繋がる思いきり楽しい寺をつくりたいと考えています。

円満寺の休憩所「満々庵」

円満寺の休憩所「満々庵」
地域の憩いの場になります。1年目の若手大工が制作した飾り棚の火灯の鴨居が目を引きます。

  • 竣工年月:2019 年 6 月
  • 建物面積:69.62 m²
  • 構  造:木造・銅板葺

Instagram

広報日誌

家づくりやイベントの様子を投稿しています