過敏症って知っていますか?
言葉の響き的には、感覚過敏や聴覚過敏の方がまだ馴染みがあるかもしれませんが、それらとはまた別の症状です。
アレルギーに比べてまだ知名度は低いように思いますが、なにかのきっかけで耳にしたことがある人もいるかもしれません。
過敏症とは、普通の人には耐えられるような、ごくわずかな量の原因物質の吸収で引き起こされ、免疫や自律神経系、精神神経系、ホルモンに与える影響で様々な症状が出ることです。
神経系が関わると人によって発症する物質と症状が違ってきます。 また、アレルギーに比べて様々な症状があります。
過敏症の原因は、食生活の乱れ、ストレス、運動不足、化学物質などの影響によるといわれています。
そして、同じように原因物質を吸収しても発症する人と、発症しない人がいて、発症してもあまりにも症状の幅が広く、またその個人差も大きいのが特徴です。 そのため診断が困難だといわれています。
最近では、柔軟剤などに含まれる化学物質で症状が出る化学物質過敏症や、スマートフォンなどの電子機器からの電磁波による電磁波過敏症などが聞かれるようになりました。
主な原因物質
- 化学物質
- 電磁波
- 光線
- 食物
- 医療品
- 日常生活品(せっけん、シャンプー、リンス、洗剤、柔軟剤 など)
- 紫外線 など
主な症状
- 鼻水、くしゃみ、鼻づまり
- 疲れやすい、めまい、ふらつき
- 目のかゆみ、痛み、充血、涙目
- 汗の異常(かきやすい、かきにくい)
- 肌のかゆみ、ピリピリする、乾燥
- 手が震える
- 喘息、気道の閉塞感(詰まるような感じ)
- 血行不良になって、手足が冷える
- 頭痛、不眠などの睡眠障害
- 気分が落ち込む、鬱 など
過敏症は原因が複雑で、未解明なものがほとんど
新建材や家具、日用品などに含まれる化学物質は、吸収し、蓄積された量と個人に対して健康被害を引き起こすため、化学物質が増えるにつれ化学物質過敏症が増え、メディアにも取り上げられるまでになりました。
また、電磁波過敏症も近年増加していると考えられていて、これはまだ知名度も低く、理解されづらい過敏症です。
過敏症はアレルギー患者が増加している原因と同じく、とても複雑です。
また、過敏症という名前は医学で解明されるまでの一時的な振り分けの意味もあり、その解釈も様々な議論が続けられています。 つまり科学的には未解明なもの、確立した治療法がないものがほとんどで、医師も患者さんも大変苦労されているのが現状です。
参考:ふくずみアレルギー科、化学物資過敏症支援センター
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