はじめまして。代表の亀井です。

親方ブログの初投稿ということで、のぼの職人村を創り、技術の継承と人づくりを始めるきっかけについてお話したいと思います。

経験と技術・知識を伝え、その学びを伝えていけるチームをつくりたい

高校生の進路指導の重要性を実感する

私が大工を目指すようになったのは、小学生の頃に自宅が新築されたことがきっかけです。母に連れられて、建築中の家をよく見に行っていました。
高校は三重県立四日市工業高校の建築科に進み、勉強はそこそこに、部活動の野球に3年間熱中しました。そんな風に過ごしながらも、漠然と「大工になりたい」と考えていた私に、担任の先生が勧めてくれた就職先は社寺を専門とする小島建設という会社です。今になって考えてみると、私の我慢強くない性格から”個人の大工のもとでの修行は長続きしない”と、この会社を勧めてくれたのだと思います。

一生を捧げられる仕事に出会い、高校生を雇う立場となった今、学校の進路指導の重要性を強く感じるようになりました。

伝統建築を親方に持つ私には、これしかできない。

就職してからは、宮大工として社寺建築に携わり、全国を飛び回っていました。現場では、お堂の煤で鼻の中まで真っ黒にして、築200年前後の本堂・社殿の改修工事をたくさん経験しました。真っ黒な古い材料ばかり触って、大工として大切な「新築を建てる」ということが、ほとんどできない宮大工時代でした。

そのため、その現場、現場に棟梁はいても、私には特定の「親方」はいません。しかし、そんな私に「こう造ってはいけない」「こうすると200年持つんだ」というのを教えてくれたのは、日本各地の古い神社仏閣建築でした。人が学ぶとしたら長くても60年です。私の親方は、跨ぐことができない梁があるような屋根裏を持つ建築物でした。毎日、埃や土で真っ黒になりながら、改修工事に費やした経験と技術・知識を伝え、その学びを伝えていけるチームをつくること、それしか、私にはできません。この思いが、のぼの職人村を創り、技術の継承と人づくりを始めるきっかけとなりました。

代表取締役 亀井 俊博
出 身 地 :三重県四日市市
生年月日:1964年5月1日
趣  味:渓流釣り バイク”鑑賞”(笑)
資  格:2級建築士、古民家鑑定士1級、建築大工基幹技能者、既存住宅現況検査技術者、被災建築物応急危険度判定士、伝統防除技士

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