令和6年度の子育てエコホーム支援事業の後継事業として、「子育てグリーン住宅支援事業」という補助制度が実施されることが決定しました。新築では最大160万円、リフォームでは最大60万円が受け取れる補助金を活用してはいかがですか?
2025年、新築もリフォームも補助金を活用してお得に!
子育てエコホーム支援事業との違いを簡単にまとめると、
- 長期優良住宅およびZEH住宅の補助額20万円減額
- 対象住宅にGX志向型住宅が新設(これに限りすべての世帯が活用できるようになった)
▼子育てグリーン住宅支援事業の補助対象【新築】
対象世帯 | 対象住宅 | 補助額 |
---|---|---|
すべての世帯 | GX志向型住宅 | 最大160万円 |
子育て世帯 | 長期優良住宅 | 最大80万円(既存住宅除去含む場合100万円) |
子育て世帯 | ZEH水準住宅 | 最大40万円(既存住宅除去含む場合60万円) |
子育て世帯とは…「18歳未満の子を有する世帯(子育て世帯)」または「夫婦のいずれかが39歳以下の世帯(若者夫婦世帯)」のこと
▼子育てグリーン住宅支援事業の補助対象【リフォーム】
メニュー | 補助要件 | 補助額 |
---|---|---|
Sタイプ | 必須工事3種の全てを実施 | 最大60万円 |
Aタイプ | 必須工事3種のうち、いずれか2種を実施 | 最大40万円 |
必須工事とは⇒①開口部の断熱改修、②躯体の断熱改修、③エコ住宅設備の設置
子育てグリーン住宅支援事業に新設 「GX志向型住宅」とは?
下記の3点、すべてに適合するものをGX志向型住宅と言います。
- 断熱等性能等級「6以上」
専門的に【HEAT20(ヒート20)のG2】というもので、UA値が0.46以下のことを指しています。断熱等性能等級「6以上」を達成するためには、高性能な断熱材や窓の導入することが必要です。 - 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
住宅における一次エネルギーとは、主に空調・給湯・照明・換気のこと。
高効率のエアコン・給湯器、節水機器等を使って、「省エネ基準で定められている一次エネルギー消費量から、さらに35%以上削減した状態にする」ことが必要です。 - 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマスといったエネルギー源のこと。太陽光発電システムの導入によって住宅で使うエネルギーを全部まかなえるようにすることが必要です。
上記の条件を満たすものは、どのような世帯でも160万円/戸の補助を受けることが可能です。
制度の目的
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、新築住宅について、エネルギー価格などの物価高騰の影響を特に受けやすい子育て世帯などに対して、「ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅」の導入や、2030年度までの「新築住宅のZEH基準の水準の省エネルギー性能確保」の義務化に向けた裾野の広い支援を行うとともに、既存住宅について、省エネ改修等への支援を行う。
国土交通省 子育てグリーン住宅支援事業の概要より引用
現時点で申請期間等についての発表はされていませんが、子育てエコホーム支援事業と同様に考えると2025年4月~12月末という流れになると予想します。ただし、予算に達し次第終了となるかと思いますので、補助金の活用をお考えの方は “どの項目で補助金を受け取りたいか” をお早めにご検討ください!
近いうちに、追加情報や特設ページの開設などもあると思いますので要チェックです。
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