7月20日(火)に 三重県木造住宅耐震促進協議会(以下、協議会といいます)主催の三重県木造住宅耐震診断マニュアル(2012年準拠)講習会を受講しました。
コロナ禍の中、会場へ赴き、受講しました
建築業界では様々な技術の研究が進められており、毎日数々の講習会、セミナーが行われています。 しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るうようになってからは中止や延期が相次ぎ、この三重県木造住宅耐震診断マニュアル講習会も昨年度は中止となっていました。 それが今年度は開催されると聞き、早速亀井親方と2人で行ってきました。
当日は手指の消毒やマスクの装着、窓を開けての換気などが徹底され、会場も定員30名、通常の会場定員の半分までの人数です。 講習会は満員で、様々な世代の方が受講されていたことから、耐震診断は必要とされている講習なのだと感じました。
三重県木造住宅耐震診断マニュアル講習とは
この講習会を受けると、協議会が公開している三重県木造住宅耐震診断プログラム(以下、計算ソフトといいます)が使えるようになり、それを活用した木造耐震診断ができるようになります。
講師は主催となる協議会のほか、三重県庁、大学教授のみなさま、合わせて8名の方に教えていただきました。
講習の内容は、
- 三重県独自のマニュアルの運用の解説
- 木造住宅耐震診断総論
- 伝統構法の取り扱い
- 耐震診断マニュアルの解説
- 計算ソフトの説明
- 実例紹介
……など、そして最後に修了証明書を受け取って、講習を終えました。
これからの耐震診断
今までは亀井親方やベテランの大工が現地へ赴き、目視での確認や、叩いたときの音の違いなどで経験に基づき判断してきました。 それもとても効果的で、数字に頼らない判断は現場の状況に基づいて的確に改修、補修がなされてきました。
でも、理論的な考えも味方にできればさらに良い改修、補修ができます。
今までの体制を崩さず、かつ、この耐震診断プログラムを用いることでその裏付けとなれば、これほど心強い耐震改修はありません。 古民家再生の現場でも活躍することでしょう。
これからはベテラン大工の経験と、プログラムの計算との2段構えで耐震診断を行っていきます。