施工事例_伝統構法が生きるモダン住宅 鈴鹿市・K様邸

以前は結露とカビに悩んでいました

造家工房亀井さんに決めた理由は、妻と子供が喘息気味なことと住んでいたアパートの結露がひどくカビに悩まされていていたことがきっかけでした。それまでに大手ハウスメーカーや地元工務店を資料請求も含めると30社以上も見学し、工法の違いや断熱方法を学びましたが、高気密高断熱の魔法瓶のような家や合板や集成材をふんだんに使用した家には全く魅力を感じられませんでした。自然素材の使用を謳っているところも見学しましたが価格がとても高かったり、輸入材だったり、希望と予算が見合うところがなく、なかなか決められずに適当なところで妥協するしかないのかと半ば諦めかけていました。

日本の風土に適した家

そんなとき、たまたま造家工房亀井さんのHPをネット見つけました。当初は伝統工法なんて予算的に到底無理だろうから、ダメ元で話しだけでも聞いてみるかという感じでしたが、「何百年も日本で受け継がれてきたものが日本の風土に最も適している。」この一言はこれまでに聞いたどんな説明よりも説得力がありました。しかも使用している木材は国産の無垢材で自然乾燥とのこと。同じように建てられた亀井さんの事務所は何年も経っているのに木の香りがプンプンして空気が澄んでいる感じがしました。

国産の木材、土壁の家にして良かったこと

土壁は喘息に有効?

そして、実際に1年間住んでみて、土壁の効能なのか?いつの間にか妻と子供の咳が止まりました!
冬は土の蓄熱性のため暖かいです。リビングに床暖房を入れているのですが、日中は低い設定温度で運転して夜寝る前にスイッチを切ると、真冬の最も冷え込んだ朝(外気が氷点下以下)でも室内温度が15度以上ありました。プロパンガスですが、エコワンという給湯器を導入したので、床暖房をフル稼動してもとても経済的です。

結露は一度も発生せず

夏も土の調湿効果でジメジメし過ぎず快適です。湿度が最も高い時でも約70%ぐらいです。南側に大きな窓が2つもありますが、軒の長さがあるので日光が直接入らず快適です。アパートのときに悩まされていた結露は、1年間一度も発生しませんでした。他にも、土の浄化作用なのか家の中で焼肉などの焼料理をしても匂いがすぐに消えます。自分達は慣れてしまったせいで木の香りを感じなくなってしまいましたが、お客さんがくると「木の香りがすごい!」といつも言われます。

伝統的なのに近代的、我が家は「やっぱかっこいい」

良かったと感じるところは多々ありますが、最大の満足感が得られる瞬間は、毎日仕事から帰って我家が見えると「やっぱかっこいいなぁ~っ」と思うとき。そして、晩酌しながら手刻みの木組みや梁の丸太などの大工さんの技を見て「素晴らしいなぁ~っ」と思うときです!(笑)

また、伝統工法というとどっしりとした純和風の日本家屋のイメージがあります。でも、亀井さんがこれまでに建てられた家を見せていただくと、伝統工法でありながら近代的な間取りやデザインを積極的に取り入れているところにさらに魅力を感じました。
そして、問題の予算ですがなんとビタミンハウスという定規格のお家は1700万円~(*)と驚きの価格!これまでのモヤモヤが一度に吹き飛びました!

(*『ビタミンハウスという定規格のお家は1700万円〜(後略)』は2015年時点の価格です)

  • 竣工年月:2015年8月
  • 建物面積:115.11㎡(34.75坪)
  • 構  造:木造2階建て・ガルバリウム鋼板 縦葺き
  • 断熱性能:Q値3.49 / U値1.02
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