施工事例_お気に入りは棟梁推薦の扇垂木 四日市市・M様邸

M様邸は、ご夫婦と小学生のお子様が暮らす木と土壁のシンプルなデザインの平屋建て。 2021年2月完成のお宅にお邪魔し、一年を過ごされた感想を伺いました。

造家工房で建てることにした決め手は?

一言で言えば「素材と技術」です。曾祖父が宮大工であったことから、もともと「昔ながらの家づくり」 に興味があり、そういう家を建てたいと考えていました。県内にそういう家づくりをしている会社がある中で、造家工房さんに決めたのは、実際に住まわれているお宅を見学させてもらった時です。 デザインが好みでしたし、長く住むのに過ごしやすそうなお家だと思いました。

借景の緑が映える窓辺でお話を伺いました
無垢の木のダイニングテーブルも造家工房製

木の家の住み心地は?

とにかく木の良い香りがします。家に招いた友達や営業に訪れた人が、玄関を開けた瞬間に「木のいい香りがするね」と家を褒めてくれるのがとても嬉しいです。本物の木は触り心地や温もりが良 くて、素足で過ごすのがとても気持ちいいんです。材料自体が良質でそもそもの空間が良いと、必要最低限の家具だけで素敵なインテリアになるんだなと思いました。また我が家は家族皆で楽器の演奏を趣味にしているのですが、楽器を演奏した時の響きが最高なんです。木が良いのか土壁が良いのか判りませんが、とにかくいい音がします。窓を閉め切れば防音性も高いので、思う存分練習を楽しんでいます。

楽器の音色が最高だとおっしゃいます
バイオリンはご主人とお子さんが

南側の大きな木建具の掃き出し窓は、友達を家に招いた時に素敵だとみんな褒めてくれるのが嬉しいです。娘も窓の前がお気に入りで、よくそこでお絵描きをして遊んでいます。

土壁の居住性は?

うっかりと傷つけたり汚したりしても、かえってクロス壁より目立たないですし、昔の土壁の印象と違って、土がポロポロと落ちるということもないです。梅雨の時期でも思っていたよりジメジメした感じはありません。これが亀井さんが言っていた「土壁が湿気を吸収したり放出したりしてくれる」という調湿機能のおかげなのかなと感じています。冬もとくに乾燥せず、心地よく過ごせています。

M 様には荒壁をつける工程で「土壁体験 ワークショップ」にご協力いただきました。

土壁ワークショップの体験に来てくれた友達が完成後に遊びに来て「ここ塗ったの私!」と教えてくれたり、小さい子どもなのに体験をシッカリ覚えていたり、思い出を作れたのが一番良かったです。
それと、ワークショップで塗ってもらった荒壁の藁にモミが混じっていたんでしょうか? 壁から稲が発芽したのには驚きました。(笑)
でも、それを見たとき「あぁ、本当に自然の材料なんだ」と実感できましたね。

土壁体験ワ-クショップの様子

気に入っているところや、こうして良かったと思うところは?

やっぱり棟梁の萩原さんが提案してくれた「扇垂木(おうぎたるき)」です。部屋に入った瞬間に目に入るし、この家のチャームポイントになっていて、いつ見ても「良いなぁ」と思います。この家づくりを通して大工さん、竹小舞職人さん、左官屋さんと色んな職人さんとお会いする機会がありましたが、その時「この家は本当に良い家になるよ」と、亀井社長の居ないところで話してくれたのが本当に嬉しかったです。

一番良かったことと言えば、私たちの要望をすべて聞き入れてくれなかったことでしょうか。
住まいとしてのデザイン性や機能性をよく考えて、”いらないものはいらない” とハッキリ言ってもらったことが結果的に良かったです。例えば「収納が欲しい」と思っていたところは、亀井さんの提案で作らなかったんです。でも、いざ暮らし始めてみると必要ありませんでした。(笑)それと、亀井さんが建築士として使いたいと思ってくれた材料が、私たちの予算と合致したことも良かったです。むしろあの予算でこんな良い家をよく建ててくれたなと思っています。


家のシンボルでもある扇垂木を組む萩原棟梁。中堅大工としてしっかりした技術を持つ。

造家工房の家づくりを紹介するとしたらどんな人?

おおらかで木や土などの自然素材が好きな人、家づくりの勉強をすることを楽しめる人にオススメしたいです。逆に神経質な人やパパッと建てたい人には向いていないと思います。

  • 竣工年月:2021年2月
  • 建物面積:81.98㎡(24.75坪)
  • 構  造:木造平屋建て・ガルバリウム鋼板 横葺き
  • 断熱性能:Q値2.35 / U値0.57
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