もし今夜、大型の台風が直撃したら——あなたの家の窓ガラスは割れずに済むでしょうか。屋根瓦は飛ばされずに耐えられるでしょうか。そして万が一被害が出たとき、何をすればいいか、今すぐ答えられますか?
三重県では平成23年9月、台風12号による「紀伊半島大水害」で多くの死者・行方不明者が出たほか、住宅や店舗、農地に甚大な被害が広がりました。あのとき「まさか自分の家がこんなことになるとは」と感じた方は少なくありません。自然災害の被害は、いつも「他人の家」で起きるとは限らないのです。
この記事では、台風が来る前にできる備えと、もし被害を受けてしまったときにすべきことを、できるだけ具体的にご紹介します。

あなたの家は台風に耐えられますか? 今すぐできるセルフチェック
まずは簡単なチェックから始めてみてください。
- 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼っていますか?
- 火災保険証券がどこにあるか、すぐに答えられますか?
- 自分の火災保険に「風災補償」「水災補償」が含まれているか知っていますか?
- 家の屋根や外壁は、リフォームしてから何年経っていますか?
- 台風前に、庭やベランダの物を片付ける習慣がありますか?
一つでも「わからない」「できていない」があれば、この記事はきっとあなたのための内容です。
台風の夜、窓ガラスが割れたら——「飛散防止フィルム」という備え
強風で何かが飛んできて、リビングの窓ガラスが「バリン!」と割れる。想像してみてください。ガラスの破片が部屋中に飛び散ったら、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、それだけで大怪我につながりかねません。
こうした事態を防いでくれるのが「飛散防止フィルム」です。窓ガラスに貼っておくだけの、とても簡単な備えですが、効果は侮れません。ガラス自体を割れにくくするものではありませんが、割れても破片が飛び散らないようにしてくれるため、台風の時はもちろん、地震で床にガラスの破片が散乱する事故も防いでくれます。
実はここまでできる。フィルム1枚の意外な効果
- 防犯
何もしていない窓ガラスに比べて、割れるまでに時間がかかります。不審者は手間取ることを嫌うため、室内への侵入をあきらめさせる確率が上がります。さらに特殊な加工や着色で、すりガラスのようにできたりステンドグラス風になっていたりと、透明な窓に貼るだけで目隠しの効果がある商品もあります。 - 遮熱・断熱
夏は外の熱を通しにくく、冬は室内の暖かい空気を逃しにくくする効果があるタイプもあり、冷暖房効率のアップにもつながります。
「うちの窓、何もしていないな」と思った方は、ぜひ検討してみてください。
もし台風であなたの家が被害を受けたら——「火災保険」が使えるかもしれません
もし台風で家に被害が出てしまったら、まずやるべきことは2つです。
- すぐに壊れた部分の写真や動画を撮ること
- 「火災保険」が使えないかを、保険会社に確認すること
「火災保険」という名前ですが、実は台風による被害にも使えることがあります。「台風補償」という単独の項目はないものの、以下の3つの補償でカバーされる場合があります。
| 補償の種類 | どんな被害に使えるか |
|---|---|
| 風災補償 | 台風、突風、竜巻、暴風などによる被害 (例)・強風でドアが壊れた ・強風で飛ばされてきた物が窓ガラスに当たって割れた 他 |
| 水災補償 | 台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石などによる被害 (例)・豪雨で床上浸水し電化製品が壊れた ・豪雨で土砂崩れが発生し土砂が家の中に流れ込んだ 他 |
| 落雷補償 | 落雷による被害 (例)・落雷でテレビのアンテナが壊れた 他 |
保険金請求の流れと、もう一つの重要ポイント
火災保険を利用する時は、保険会社から契約者の名前・保険証の番号・発生日時・場所・状況を確認されます。その後は、保険金の申請に必要な書類と壊れた部分の写真を提出することになります。最近は審査が厳しくなっているので始めにも書いたように、台風被害を受けた直後に、色々な角度・方向から写真を撮っておくことがとても重要です。
注意!補償が受けられないケースもあります
台風の被害を受けても、以下のような場合は補償が受けられないことがあります。
【経年劣化による被害】
年月の経過により瓦や塗料など材料が劣化してしまうと本来の能力が発揮できなくなります。家を建ててから長い年月が経ち、一度もリフォームをしていないと保険金が下りないことがあります。
【保険金の請求期間が過ぎている】
保険金の請求期間は法律で3年以内と決められているため、それを過ぎると対応してもらえないことが多いです。
「うちは古い家だから、もし被害が出ても保険が下りないかもしれない」そう感じた方は、一度リフォームや点検を検討するタイミングかもしれません。
「どうしていいか分からない!」困ったときは、お問い合わせください
今回ご紹介したこと以外にも、日頃からできる備えはたくさんあります。
- 風で飛ばされそうなものは固定する、または家の中に入れる
- 側溝や排水溝は水はけが良いように掃除する
こうした対策は、台風が来る直前に慌てて行うのではなく、日頃から少しずつ準備しておくことが大切です。もし「うちの屋根、大丈夫かな」「この前の台風で少し傷んだ気がする」など、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。現地調査・点検にお伺いします。
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