「最近、地震が多いような気がするけど大丈夫?」そんな声を耳にすることが増えました。
三重県にお住まいの方であれば、「地震」と聞いて心配になるのは「南海トラフ地震」ではないでしょうか。実は私自身、津波被害が想定される地域に暮らしており、他人事ではないと感じています。
時間の経過とともに発生確率は高くなっていくものの、それが明日なのか、5年後なのか、20年後なのかは誰にも分かりません。だからこそ、「いつ来ても大丈夫」と思える備えをしておくことが大切です。

まずは、わが家の耐震性を知ろう
耐震性は、建てられた時期の基準によって大きく変わります。
| 耐震基準 | 耐震の考え方 | 危険性 |
|---|---|---|
| 旧耐震基準(1981年5月以前) | 震度5程度の地震に耐え得る | 耐震性がなく、巨大地震で倒壊する可能性が高い |
| 新耐震基準(1981年6月~2000年5月) | 震度6強の地震で倒壊しない | 耐震性は強化されたが、巨大地震での被害が多いのが現実 |
| 現行の基準(2000年6月以降) | 震度6強の地震で倒壊しない | 巨大地震でも倒壊被害が少ない |
ご自宅の建築確認済証や建築年を確認するだけでも、大まかな目安が分かります。
耐震診断・耐震改修という選択肢もあります
「うちは旧耐震基準の建物だから不安」という方は、耐震診断・耐震改修をご検討ください。三重県では、古い住宅の耐震診断や耐震補強工事を支援する制度が整っており、無料で診断を受けられる仕組みや、補助金による工事費用の軽減が活用できる場合があります。
耐震診断・耐震改修は、こちらをご覧ください。
見落としされがちな「家の中」のリスク
建物が丈夫でも、室内の備えが不十分だと被害は防げません。実際、過去に起きた地震の死因を確認すると、阪神淡路大震災では80%、能登半島地震では41%の方が、家屋倒壊や家具転倒などにより亡くなられています。大きな家具は必ず倒れるものとして、対策しておきましょう。
地震対策で知っておきたい家具のレイアウト
「寝室」と「子ども部屋」には背の高い家具を置かない
- 寝ている人に倒れてくる位置を避ける
本棚やクローゼット、タンスなどの背の高い家具は、万が一倒れたときにベッド(布団)を直撃しない位置・向きに配置します。 - 部屋の出入り口を塞がない位置にする
ドアのそばに家具を置くと、倒れた家具がドアを塞ぎ、部屋から脱出できなくなる「閉じ込め」が発生します。ドアの軌道上やその周辺はすっきりさせておきましょう。

避難経路を塞がないレイアウトを心掛ける
- 廊下や階段まわりは「何も置かない」が鉄則
廊下に本棚や飾り棚を置くと、倒れて通路を完全に塞いでしまいます。 - リビング・ダイニングの動線確保
掃き出し窓(ベランダや庭に出られる大きな窓)は、災害時の貴重な脱出口になります。窓の前にテレビ台やソファを密着させず、人がスムーズに通れるスペースを開けておきましょう。
その他、キャスター付き家具のロックやテーブル・イス等のすべり止めもしておきましょう。
器具を使った家具の固定
家具のレイアウトを工夫したら、器具を使った家具の転倒・落下・移動防止対策を行いましょう。使用する器具例は、以下の通りです。
- L型金具(ネジ固定)
家具の上部2箇所以上を壁にネジで直接固定する。スライド式、上向き、下向き取り付け式があり、下向き取り付けが最も強度が高い。 - ベルト式(ネジ固定)
家具の上部2箇所以上を壁にネジで直接固定する。粘着テープでの固定方法もあり、冷蔵庫等の電化製品にも使える。 - ポール式(突っ張り棒)
ネジ止めすることなく、家具と天井の隙間に設置する。ストッパー式や粘着マット式と併用すると効果アップ。 - ストッパー式
家具の下に敷いて壁側に傾斜させる。 - 粘着マット式
粘着性のゲル状で、家具の底面と床面を接着させる。 - ガラス飛散防止フィルム
ガラス製の扉、窓などに貼る。割れた際の破片飛散を防ぐ。
「オーダー家具」も選択肢へ
オーダー家具とはその名の通り、好みの素材やサイズ、デザインをオーダーして、自分たちだけの家具を作ることです。カップボード、本棚、洗面所収納棚、デスク、テレビボードなど多岐にわたります。
オーダー家具は、壁に直接固定するため地震の揺れによる移動や転倒、落下の心配がありません。大きな地震に多い家具の転倒などによるケガを防ぐことができるのです。新築はもちろん、リフォームのタイミングでも、寝室や子ども部屋、リビングの収納を造り付けに変更することで、地震対策と暮らしやすさを同時に叶えられます。「この家具、実は倒れる心配があるかも」と気になる場所がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。


家具制作事例を、ぜひご覧ください。
今日からできる、地震への備えチェックリスト
- わが家の建築年・耐震基準を確認したか
- 寝室・子ども部屋に倒れやすい家具を置いていないか
- 家具の固定(L字金具・突っ張り棒など)ができているか
- ブレーカーの位置と操作方法を家族全員が知っているか
- 非常持ち出し袋は取り出しやすい場所にあるか
- 家族との安否確認方法(連絡手段・集合場所)を決めているか
迷ったら、まずはお気軽にご相談ください
「うちの家は大丈夫かな?」「耐震改修ってどれくらいの費用がかかるの?」
そんな疑問を持たれた方は、ぜひ一度私たちにお声がけください。
私たちは家を建てて終わりではなく、建てたあとも地域の皆さまの暮らしに寄り添う工務店でありたいと考えています。耐震診断・耐震改修のご相談はもちろん、地震への備えに関する疑問にも、住まいのプロとして丁寧にお答えします。地震はいつ起こるか分かりません。だからこそ、「その日」が来る前に、できることから少しずつ始めていきましょう。
まずはお気軽にご相談ください
