造家の家づくり

造家工房が考える理想の家

『家を建てたい』気持ちはあるけれど、『正直どんな家が良いのか。どこに頼めば良いのか分からない。』と思っていませんか?勢い大手ハウスメーカーに全てを委ねてしまう…よくあることだと思います。しかしそこでよく考えてください。家がどのような材料で、どうやって造られているか。家によって暮らしの質が豊かなものになるか否かは、結構違ってくるものです。

私たち造家工房が目指すのは、住まい手の心と身体にやさしい『ストレスのない家』です。心にも体にもやさしく豊かな時間を過ごしていただける、そんな家が理想です。

ストレスのない環境をつくる3つのこだわり

私たちが考える「理想の家」「ストレスのない環境」を家の中につくるためにどうしても必要なこと、それは…

  • 材料の主である木材の質
  • 造家工房の家づくりに欠かせない本格的な土壁
  • そして私たち職人の手づくりです。

この3つであり、創業以来変わらないこだわり。家づくりの理想に向き合ってきた私たちの答えでもあります。

本物の木だからできること

私たちの家づくりには本物の木が不可欠です。しかも国産の良質な木が必要です。建築費とのバランスがありますから青空天井ではありませんが、できる限り上質なものを選びます。家具などを併せてつくる場合もまた同様です。
そして、木は手で刻み、手鉋(かんな)をかけ、1本1本丁寧に仕上げます。近年は国産の木材に良質さを求めることが難しくなったとは言え、長い付き合いをしている材木店の店主は、いつも良い木だけを選んで運んで来てくれます。ありがたいことです。

良質な木は、香りと肌が違います

良質な木がふんだんに使われている家は、新築後年数が経っても玄関を開けたとたん森林にいるかのような、清々しい香りに包まれ、やさしい木のぬくもりが足の裏からも伝わります。この感触は、よほど良く出来たフローリングでさえも真似はできないでしょう。住む人を暖かく包み癒してくれる理想の家は、本物のしかも良質な木でしかつくれない理由がここにあります。

人を癒すことが出来る家は、本物且つ良質な木でしかつくれない

ちょっとした雑学ですが、脳科学者の中野信子さんによると『まだあまり知られていない、これからも検証していかないといけない研究結果』と前置きしながらも

ヒノキの香りに含まれるαピネンという物質が海馬に刺激を与え、脳の中で新しく神経細胞が生まれてくる効果「神経新生」を促す。この香りの刺激によって100歳まで脳を成長させることができる。

のだそうです。
本物の木が持つ力が、住む人の健康や幸せに結びついている事象の一つです。

本当の土壁だからできること

土壁

造家工房では創業以来「伝統構法を生かした木の家・土壁の家」を建てています。特に下地に竹小舞を用いる本格的な土壁の家は、私たちの家づくりにおける大きな特徴となっています。

さて、本格的な土壁の場合、その工程は竹の下地を編み終えてから仕上げまで6つの工程を経なければないません。壁の基礎部分である荒壁は乾燥のための日数がとても大切で、その分工期も長くなってしまいます。しかし時間をかけてガッチリ乾燥させた強固な土壁は、地震などの揺れに対して強い味方となってくれます。
荒壁の上に二度の中塗りをして仕上げです。少し粗めの肌に何とも言えない素朴さを感じるところが中塗り仕上げの良いところです。

土壁・中塗り仕上げ

漆喰壁

漆喰は昔から日本の生活文化の中で活用されてきた、優れた自然の建築材料です。漆喰を外壁に使う場合は防水・防汚、室内に使えば主成分の消石灰がもつ強アルカリ性により、抗菌・抗ウイルス・消臭の機能が期待でき、近年では、新型コロナウイルスを不活性化させるという研究データも公表されました。そのままで、或いは色や艶を与えて装飾的に施工する場合もあり、ビニールクロスやペイントなどとは全く異なる質感と価値観が生み出されます。

漆喰・ひきづり仕上げ

土壁がつくる室内環境

本格的な土壁がつくる室内環境はとても自然で穏やかです。その言葉だけでも住む人に与えるストレスが少ないことが想像していただけると思います。

土壁がもつ自然の調湿効果

やはり1番の特徴は、室内の湿度を調節してくれることです。梅雨から夏は湿気を吸収してカラッとした室内をつくり、冬は乾燥した室内に湿気を放出し潤いを与えます。当社の収集データでは、年間を通して50%〜 55%前後を保とうとしているようですが、一般的に人が最も気持ち良い湿度と感じるのがこの範囲の値なのです。

からだにやさしい土壁の蓄熱効果

2番目は蓄熱の効果です。土壁の家の住まい手は『寒さが厳しい冬の朝でも部屋がホンノリと暖かい』とおっしゃいます。暖房の熱を蓄えた土壁は、暖房を切って室内が冷えてくると放熱を始めるからです。夏は逆に外気の熱を蓄えることで室内に伝わり難くしてくれます。
ただ、エアコンを必要としない季節や時間帯には、自然で緩やかにカーブを描く身体にやさしい温熱環境をつくり出してくれるのです。

部屋干しでもカラッと乾いて臭いなし!

土壁の調湿効果に由来する事柄ですが、これまで当社で土壁の家を建てられた方がみな異口同音に『室内干しでもカラッと乾いて嫌な臭いが全くしない!』と、まるで洗剤メーカーのCMのような言葉を頂きます。『もう土壁以外考えられない。』とおっしゃる方さえいらっしゃいます。土壁の良さが洗濯物を室内干しする場面で発揮された訳ですが、湿気を吸収し臭いを吸着・分解するという土壁の効果が検証されたと言える事例です。

ストレスのない家のために

過度な湿度調節、急激な気温の変化、これらが住む人に大きな身体的ストレスを与えます。現在の住宅は高気密高断熱のためエアコンや空気清浄機などがつくる室内環境が当たり前になっています。しかし全てが人工的に電気や石油からつくられるだけの室内環境で良いのでしょうか、私たちは甚だ疑問に思います。

合板やボードの上にビニールクロスをボンドで貼り詰めた家と、自然の竹と土を分厚く塗り固めた家。壁だけを比較しても、どちらが住まい手にとってストレスの無い環境をつくってくれるかは明白だと思います。

土壁体験 WorkShop

手づくりだからできること

木や土の自然素材を材料としていることと同じように、職人による「手づくり」も創業以来変わらない、私たちの家づくりの特徴です。木づくり、墨付け、刻みなど、棟梁を努める大工、竹小舞を編むエツリ師、壁をつける左官、板金職人、建て具職人など様々な分野に職人の手仕事が生きています。

大手ハウスメーカーが使用する建材は工場でプレカット加工されて届きます。化学的な防腐処理を施された柱や土台、合板や修正材、フローリング、ドア、ビニルクロス、外壁など、そのほとんどが加工済み工業製品で占められています。そして、電動ドライバーさえあれば家の大半は組み立が可能であり、大工の技術は求められていません。これが住宅建築の現状です。

この、言わば工業製品の完成品に、家としての表情はあるのでしょうか?

手がつくり出す家の味

では、私たちがこだわる「手刻み」や「手づくり」ではどうでしょう。手づくりされたものには「表情」や「味」があります。絵画で言えば筆使いのようなものです。特に私たちは伝統構法を生かした家づくりをしていますから、木の選び方や納め方、道具の手入れ、技術の成熟度、さらには大工の人柄までもがそれとなって表れます。

完成見学会にお越しになったお客様から『何か、ぬくもりを感じますね』と褒めていただくことがよくあります。これはその方々の五感が木や土壁に表れる表情や味を敏感に感じ取り、私たちのつくる家に『ぬくもりを感じる家』『安心感のある家』という印象を持っていただけるのだと思います。

家を手づくりしたいと考えるのは、私たちが持つ職人の気質が大きいのかもしれません。しかし手づくりすることで、住まい手にぬくもりや安心を感じていただけるなら、職人の技を家の味として楽しんでいただけるなら、これからもずっと『家は手でつくるもの』という考えを貫きたいと思います。

シックハウスの無い家づくり

シックハウスとは、住宅に由来する様々な健康障害の総称で、汚染された室内の空気を吸い込むことで引き起こされる様々な症状のことを指します。1980年代すでにシックハウスに該当する症状が現れるものの、問題視されるのは1990年代に入ってからになります。
誰もが知る原因物質としては、家や家具などに使用される接着剤や塗料に含まれるホルムアルデヒド等の有機溶剤、シロアリ対策のための防腐剤から発生する揮発性有機化合物(VOC)があります。厚生労働省は住宅内に大き見られた物質を中心に13の物質について揮発性有機化合物の濃度指針値を示しました。

2003年7月1日施行の建築基準法改正により、ホルムアルデヒドを発散する恐れのある建築材料は、発散量に関する等級区分により、使用面積の制限等の対策がとられています。等級区分はF☆☆☆☆(フォースター)マークで表示され、建築基準法の改正により建築材料に付けられることになりました。しかし飽くまで「ゼロ」ではなく、原因物質が室内に放出されることに変わりはありません。少なからず人体に有害とされる化学物質と同居を強いられるのです。

シックハウスによる症状が表れる人は、それによって健康への危険を察知できます。一方、症状として表れない人は、その危険に気付くことなく原因物質を体に溜め込んでしまう結果となるのです。つまり発散量に関わらず、症状の有無に関わらず、原因物質の存在自体が問題なのです。

自然で良質な素材が基本

特定の化学物質にアレルギーをもつ「化学物質アレルギー」の方がいらっしゃいます。化学物質アレルギーとシックハウス症候群とは捉え方が異なりますが、毎日を過ごす家の中にアレルゲンやシックハウス原因物質があるとすれば、そこから予想される結果は同じだと思います。

つまりシックハウスや化学物質アレルギーの不安がない家をつくるには、原因となる化学物質を含まない良質な材料でつくること。それをまず家づくりの基本に据えることです。

もちろん化学物質だけをゼロにしてもいつかの課題は残ります。しかし「シックハウス・ゼロの家」にとても近い家がつくれると確信しています。

シックハウスに対する造家工房の取組

シックハウス症候群、化学物質アレルギーや電磁波過敏症などの健康被害を訴える人は年々増えており、家づくりが仕事の私たちにとって他人事ではありません。
当社の家づくりにおける室内環境の検証、アレルギーと住宅に関する情報収集、専門知識を有する設計担当者の育成など、ストレスのない家づくりに取り組んでいます。

最近の施工事例