若者たちが、安心して腕を磨ける場所をつくりたい。

今回は、私のものづくりへの想い、そしてのぼの職人村を開村することになった経緯をお話していきます。

のぼの職人村が生まれた理由

今の時代、昔のように何もかも手道具、手作業でものづくりすることが良いことだとは思いません。それでも、昔の建築には素晴らしいものがたくさん残っています。
伝統を受け継ぐ大工として、電動工具や金物、新しい技術を使うようになっても、昔のような素晴らしい建築もできる——それ以上の建築ができるような技術や知識を身に付けている、と言えることがものづくりを志すものとしての使命だと考えています。ものづくりとは、一つ一つの技術に心が入った仕事のこと。その集合体が住宅になって建築になる。これが私の理想とする家づくりです。
自分で設計して刻み・造作をする大工として、気づけば充実した時間が積み重なっていきました。設計・施工は50件以上、改修工事はそれ以上。これほど多くの大切な家づくりにご縁をいただけるとは、当時は思いもよらないことでした。

若者たちが安心して腕を磨ける場所――のぼの職人村

建設業界は変わってしまいました。ものづくりができる喜びを持つ若者が少なくなってきたように思います。徐々に、夢のある仕事ではないと気づかれてしまったのではないかと。
それでも、まだいるんです。「ものづくりをしっかりしたい」「技術を高めたい」という大工や大工を志す若者たちが。そんな若者たちが、安心して腕を磨ける場所をつくりたい。そんな想いが積もり積もって、のぼの職人村の開村に繋がりました。

ものづくり・家づくりなら「のぼの職人村」と言われるように

のぼの職人村では、小さな作業小屋の貸出、トラックや大型機械のシェアを通じて、開業時の設備投資を抑えながら独立できる環境を整えています。私と同じように、ものづくりに喜びを感じられる職人を増やしたい。それがこの村を作った、一番の理由です。現在、職人村には弊社の事務所と作業場・家具工房・カフェ・パン屋が集まっています。令和3年には法人化し、福利厚生も整え、就労しやすい環境づくりに励んでいます。
また、職人をクローズアップしたものづくりワークショップも定期的に開催しています。参加者さんと一緒にものづくりを楽しみながら、職人の仕事の面白さを広く伝える活動にも力を入れています。
「ものづくり・家づくりならのぼの職人村」「技術を磨くならのぼの職人村」そんな風に言われる場所にしていきたいと思っています。

住まい手と共に、建物に誇りを感じたい

私が目指すのは、何十年後にも住まい手と共に、建物に誇りを感じられることです。「木と土壁で家をつくりたい」「大工さんに建ててもらいたい」そんな住まい手がいてくれて初めて、私たちの仕事が成り立ちます。30年後、50年後、80年後も「この家を建てて良かった」「建てさせてもらえて良かった」と、お互いに思えるような家づくりを続けていきたい。
本物を求める人に、本物の技術を。毎日そう心に刻みながら、これからも精進していきます。

代表取締役 亀井 俊博
出 身 地 :三重県四日市市
生年月日:1964年5月1日
趣  味:渓流釣り バイク”鑑賞”(笑)
資  格:2級建築士、古民家鑑定士1級、建築大工基幹技能者、既存住宅現況検査技術者、被災建築物応急危険度判定士、伝統防除技士